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Culture

結果を出し続けて、今のキャリアに辿り着いた

森田
私は新卒で入社し、同期は男女合わせて16名いました。でも残ったのは5名程度。女性社員は結婚、出産を機に辞めてしまう時代で、残ったのは私一人だけ。私は結婚後も途切れることなく勤続し、仕事ぶりが認められてなんとか今の役職につくことができましたね。
前原
前職は住宅会社でインテリアコーディネーターをしていましたが、出張が多すぎて出産や育児を理由に退職しました。子どもが1歳と3歳になった頃、再就職先を探している中、派遣会社で「照明器具など住宅設備に詳しい営業補佐」という募集要項を見て、すごく軽い気持ちで応募したんです。そうしたら1週間で契約社員になり、新規開拓の営業を担当することになりました。
森田
うちは女性の営業がまだ少ないですよね。産休制度や育休制度は利用しました?
前原
産休や育休の期間ではないので、使ってないですね。旦那と交代で保育園に迎えに行ったり、家事育児をバトンタッチしながら、なんとかフルタイム勤務をこなしていました。
森田
働き方改革なんかまだない時代でしたよね。
前原
営業なので、とにかく数字を出し続けるだけでした。目標が100だったら、120、130を出す。キャンペーンがあれば必ず1位を狙っていました。そういうことを何度も繰り返して業績を伸ばしたら、会社が今までなかった住設課を新たに創設してくれまして。初めての課長になって5年目になります。
森田
住設課ってそんな経緯でできたって知らなかった!カッコいい(笑)。

ライフステージの変化を支援する福利厚生

森田
会社の規則内容が変わり、産休・育休後に戻って来る女性社員が増えましたね。今までは復帰の気持ちはあったけれど、忙しすぎて育児と両立できずに辞めてしまうケースが多かった印象です。でも今はちゃんと働き続ける方がほとんどですね。
前原
私の課では2回産休を取得した女性社員がいます。管理職としては、課を立ち上げた直後に1人が産休、もう1人は寿退社で有給消化していた時は一番大変でしたね。でも赤字の不安とか怖いものがあった方が頑張れるタイプ(笑)
森田
そう切り替えられるからすごい!私は最近、親の介護が始まりまして、今は夫婦交代で有休を取得して病院の送迎をしています。今後、同居もあり得ますし、やはりまだ女性が親の面倒を見る傾向が強いので、何かあった時は介護休暇を利用したいと考えています。
前原
私も親の介護は残っているかもしれないので、当事者になったら活用したいですね。
森田
ライフステージの変化に応じて支援してくれる制度があると心強いですよ。
前原
育児と仕事の両立って、「もう駄目だ!」となるときが誰しも絶対にあるんです。優秀な女性社員はたくさんいるので、そこを乗り越えられるような会社のシステムやサポートの強化をすべきです。
森田
育児中の社員に対する上司の理解や働きやすい雰囲気づくりも大事。女性特有の体調の変化も色々とありますが、そこに男性の上司もちゃんと理解があるのは有り難いです。
前原
会社全体でそういう寛容さがありますよね。

どこまでも上を目指せる会社

森田
女性管理職だからといって、男性と違う役割を求められている訳ではないですよね。パフォーマンスの質を上げる。職場の働きやすい環境を作る。人間関係を円滑にする。それは空気を読んで気配りができ、コミュニケーション能力の高い女性の方が得意だと思うんです。そういった強みを活かして、今の業務をこなしていきたいです。
前原
女性の方々も怖がらずに営業職を目指して欲しいですね。壁にぶつかっても、大抵のことは乗り越えられますから。
森田
私は更に管理職として成長し、背中を追ってもらえる課長になりたいです。部下には指示待ちではなくて、自ら考えて、自ら動ける人材になって欲しい。最終的には、自分を越えていく部下を育てたいと思っています。
前原
今まで藤井産業で女性部長はいたことがないんですよね。
森田
前原さんは部長を目指していますか?
前原
営業の部長って、業績優秀な猛者ばかりですから(笑)。歴史ある藤井産業で新設された課なので、あと30年ぐらい実績が必要なのかなって気もします。でも近い将来、部長になる女性社員が出てくると思いますよ。
森田
上を目指せば、どこまでも目指せるんじゃないでしょうか?もう男女別け隔てなく、道は拓かれていますよ。
前原
女性だからと言って、評価に色をつけてくれるほど甘くはない(笑)。
森田
私はキャリアを選びましたが、上に行きたいなら上に行けばいいし、そうでないならば立ち止まればいいと思います。
前原
どんな選択をしても、この会社で活躍できますよね。
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